openSUSE 13.1 リリースノート

Version: 13.1.4 (2013-10-17)

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1. その他
2. インストール
2.1. インストールに関する詳細情報
2.2. インストール後にネットワークが有効化されない
2.3. NVIDIA プロプライエタリドライバを利用する場合、一般ユーザから /dev/nvidia* デバイスにアクセスする必要がある
3. 全般
3.1. openSUSE ドキュメンテーション
3.2. Dropped YaST Modules
3.3. UEFI—Unified Extensible Firmware Interface
3.4. マシンに Secure Boot が設定されている場合、既定では YaST の Secure Boot が有効にならない
3.5. UEFI 環境でライブメディアからインストールを行なった場合、誤ったブートローダが設定される
3.6. UEFI モードで暗号化された LVM を利用する場合、 /boot パーティションが必要になる
4. システムアップグレード
4.1. systemd: network.service 別名リンクを利用した NetworkManager の有効化
4.2. SYSLOG_DAEMON の変数削除について
5. テクニカル
5.1. KMS を利用したグラフィックの初期化 (カーネルモード設定)
5.2. postfix の設定
5.3. GNOME: 入力ソース選択時に Shift や Ctrl+Shift をショートカットキーとして使用する場合の回避策
5.4. xinetd: syslog への記録
5.5. Apache Version 2.4
5.6. tomcat: syslog への記録
5.7. Darktable: キャッシュファイルの更新について

openSUSE の旧バージョンからアップグレードした場合は、下記に示す旧バージョンのリリースノートもお読みください: http://ja.opensuse.org/openSUSE:Release_Notes

このリリースノートでは、次の分野に関する情報を掲載しています。

1. その他

N/A

2. インストール

2.1. インストールに関する詳細情報

インストールについて詳しくは、 「openSUSE ドキュメンテーション」 をお読みください。

2.2. インストール後にネットワークが有効化されない

CHECKIT:12.3

インストール直後の状態では、 NetworkManager は自動では起動されません。そのため、 WiFi (無線 LAN) の設定も行なうことができません。ネットワーク機能 (WiFi を含む) を有効にするには、いったん手作業でマシンを再起動してください。

2.3. NVIDIA プロプライエタリドライバを利用する場合、一般ユーザから /dev/nvidia* デバイスにアクセスする必要がある

CHECKIT:12.3

既定のユーザや新しいユーザは、本リリースから自動では video グループに追加されなくなりました。しかし NVIDIA ドライバを利用する場合、 /dev/nvidia* に対して、一般ユーザからアクセスする必要があります。

これは、 NVIDIA ドライバが通常のカーネル呼び出し以外の方法でアクセスを行なうため、デバイスノードへのアクセスが必要になるからです。これを解決するには、一般ユーザを video グループに追加する必要があります。たとえば以下のようなコマンドを、 root で実行します ($USER を実際のユーザ名に置き換えます):

usermod -a -G video $USER

3. 全般

3.1. openSUSE ドキュメンテーション

  • スタートアップ ではインストール作業を順を追って読むことができるほか、 KDE や Gnome デスクトップ、そして LibreOffice スイートに関する紹介が書かれています。また、配置やソフトウエア管理などの基本的な管理作業のほか、 bash シェルの紹介などが書かれています。

Find the documentation in /usr/share/doc/manual/opensuse-manuals_$LANG after installing the package opensuse-startup_$LANG, or online on http://doc.opensuse.org.

3.2. Dropped YaST Modules

The following YaST modules were obsolete and rarely used these days:

  • yast2-autofs

  • yast2-dbus-client

  • yast2-dirinstall

  • yast2-fingerprint-reader

  • yast2-irda

  • yast2-mouse

  • yast2-phone-services

  • yast2-power-management

  • yast2-profile-manager

  • yast2-sshd

  • yast2-tv

The main reason for dropping was to decrease the maintenance effort and better focus on other more used modules.

3.3. UEFI—Unified Extensible Firmware Interface

CHECKIT:12.3

UEFI (Unified Extensible Firmware Interface) を利用して起動するシステムに openSUSE をインストールする場合、事前に製造元が推奨するファームウエア更新を必ずチェックし、可能であればインストールしておくことを強くお勧めします。 Windows 8 がプレインストールされているマシンの場合、お使いのシステムが UEFI である可能性が高いものと思われます。

背景: UEFI のファームウエアによっては、 UEFI のストレージ領域に多くのデータが書き込まれることで、起動に失敗してしまうバグを抱えています。もちろんこれはバグであるため、どれだけ "多くの"データを書き込むことで問題を発生させるのかは、誰にもわかりません。 openSUSE では、 OS を起動するのに最低限必要となるデータ (UEFI に対して、 openSUSE のブートローダの場所を示すための情報) しか書き込まないようにすることで、このバグの発生を最小化しています。 Linux カーネルのオリジナル版では、 UEFI のストレージ領域に起動やクラッシュに関する情報を書き込む機能 (pstore) がありますが、openSUSE の既定では無効化しています。ただし、バグである都合上、ハードウエアの製造元が推奨するファームウエア更新については、必ずインストールしておくことをお勧めします。

3.4. マシンに Secure Boot が設定されている場合、既定では YaST の Secure Boot が有効にならない

CHECKIT:12.3

この項目は、 Secure Boot 機能が有効化された UEFI モードのマシンにのみ、影響があります。

YaST では、そのマシンに Secure Boot の設定が有効化されているかどうかを自動で判断できないため、既定では未署名のブートローダをインストールしようとします (そのため、ファームウエア側で受け入れられず、書き込みが無視されます) 。署名済みのブートローダをインストールするには、手作業で "Enable Secure Boot" のオプションを設定してください。

3.5. UEFI 環境でライブメディアからインストールを行なった場合、誤ったブートローダが設定される

CHECKIT:12.3

この項目は、 UEFI モードのマシンにのみ影響があります。

ライブメディアからのインストーラを使用した場合、 YaST は UEFI モードを検出できないため、古いブートローダをインストールしてしまいます。この結果、システムを起動することができなくなります。起動できるようにするには、手作業でブートローダを grub2 から grub2-efi に切り替える必要があります。

3.6. UEFI モードで暗号化された LVM を利用する場合、 /boot パーティションが必要になる

CHECKIT:12.3

この項目は、 UEFI モードのマシンにのみ影響があります。

パーティション提案の段階で LVM を利用するように指定した場合 (ディスク全体を暗号化する場合には LVM が必要となるためです) 、 YaST は個別の /boot パーティションを自動設定しません。そのため、カーネルと initrd は (おそらく暗号化された) LVM コンテナ内に存在することになってしまい、ブートローダからアクセスできなくなってしまいます。 UEFI モードでディスク全体を暗号化したい場合は、パーティション設定は手作業で行なってください。

4. システムアップグレード

4.1. systemd: network.service 別名リンクを利用した NetworkManager の有効化

CHECKIT:12.3

既定では、 YaST のネットワーク設定ダイアログ (yast2 network) を利用することで、 NetworkManager を有効化することができます。 NetworkManager を有効にしたい場合は、下記のようにして行なうこともできます。

/etc/sysconfig/network/config 内にある NETWORKMANAGER という sysconfig 変数を編集し、 NetworkManager が systemd の network.service という別名リンクに置き換わるようにします。これにより、下記のコマンドが実行されることになります。

systemctl enable  NetworkManager.service

上記が実行されることで、 NetworkManager.service を指し示す network.service という別名リンクが作成され、 /etc/init.d/network が無効化されます。なお、

systemctl -p Id show network.service

を実行することで、現在選択されているネットワークサービスを表示することができます。

NetworkManager を有効にするには、下記のようにします:

  • まず、実行中のサービスを停止します:

    systemctl     is-active network.service && \
     systemctl     stop      network.service
  • 次に NetworkManager サービスを有効にします:

    systemctl --force        enable NetworkManager.service
  • NetworkManager サービス (別名リンク経由) を起動します:

    systemctl     start     network.service

NetworkManager を無効にするには、下記のようにします:

  • 実行中のサービスを停止します:

    systemctl     is-active network.service && \
    systemctl     stop      network.service
  • NetworkManager サービスを無効にします:

    systemctl disable NetworkManager.service
  • /etc/init.d/network サービスを起動します:

    systemctl     start  network.service

現在選択されているサービスを表示するには、下記のようにします:

systemctl -p Id show     network.service

NetworkManager サービスが有効化されている場合、 "Id=NetworkManager.service"という表示になります。無効化されている場合 (つまり /etc/init.d/network を利用している場合) は、 "Id=network.service" が表示されます。

4.2. SYSLOG_DAEMON の変数削除について

CHECKIT:12.3

SYSLOG_DAEMON 変数は削除されました。以前は利用する syslog デーモンを選択するための機能として用意されていましたが、openSUSE 12.3 以降ではシステムに対して同時に 1 つの syslog 実装しかインストールできなくなったため、それを自動で使用するようになったことによるものです。

詳しくは syslog(8) のマニュアルページをお読みください。

5. テクニカル

5.1. KMS を利用したグラフィックの初期化 (カーネルモード設定)

CHECKIT:12.3

openSUSE 11.3 以降で Intel, ATI, NVIDIA の各グラフィックカードをご利用の場合、 KMS (Kernel Mode Setting; カーネルモード設定) を既定値として使用するようになっています。 KMS ドライバ (intel, radeon, nouveau) を使用するにあたって何らかの問題が発生した場合は、起動時に設定するカーネルのコマンドラインに nomodeset を追加することで、 KMS を無効化することができます。この設定を grub2 で恒久的に使用する場合は、 /etc/default/grub というテキストファイル内にあるGRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT という変数を編集してください。編集後は、

sudo /usr/sbin/grub2-mkconfig --output=/boot/grub2/grub.cfg

を実行することで、システムに反映させることができます。また、 grub legacy をお使いの場合は、 /boot/grub/menu.lst ファイル内のカーネルのコマンドラインの場所に、上記を指定してください (こちらは root で行ないます)。なお、この設定を行なうと、対応するカーネルモジュール (intel, radeon, nouveau) が initrd 内から modeset=0 のパラメータを付けて読み込まれます。これにより KMS が無効になります。

またごく稀なケースとして、 DRM モジュールを initrd から読み込む際に、何らかの一般的な (KMS に関係しない) 問題が発生する場合があります。この場合は initrd 内から DRM モジュールを完全に読み込まないように設定することもできます。この設定を行なうには、 YaST の sysconfig エディタを利用して NO_KMS_IN_INITRD の変数を yes に設定したあと、 initrd を作り直してシステムを再起動してください。

Intel グラフィックカードをお使いの場合、 KMS を無効化すると X サーバが fbdev ドライバを利用するようになります (intel ドライバは KMS にしか対応していないため) 。その代わり、 UMS (ユーザモード設定;つまり KMS を無効化した状態) への対応として、 "intellegacy" ドライバ (xorg-x11-driver-video-intel-legacy パッケージ) があります。これを利用するには、 /etc/X11/xorg.conf.d/50-device.conf ファイルを編集し、ドライバの項目で intellegacy を指定してください。

ATI グラフィックカードをお使いの場合、新しい GPU であれば KMS を無効化すると radeonhdドライバを利用するようになります。また、 NVIDIA グラフィックカードの場合は KMS を無効化すると nvドライバを利用するようになります (nouveau ドライバも KMS にしか対応していないため) 。なお、カーネルの起動パラメータとして nomodeset を指定すると、新しい ATI グラフィックカードの場合も、新しい NVIDIA のカードの場合も、 fbdev ドライバを利用するようになります。

5.2. postfix の設定

CHECKIT:12.3

openSUSE 12.3 およびそれ以降のバージョンでは、 SuSEconfig.postfix として提供されていたプログラムが /usr/sbin/config.postfix という名前に変更されました。 /etc/sysconfig/postfix/etc/sysconfig/mail 内で sysconfig の変数を設定している場合は、 root ユーザになった状態から手作業で /usr/sbin/config.postfix を実行しなければなりません。

5.3. GNOME: 入力ソース選択時に Shift や Ctrl+Shift をショートカットキーとして使用する場合の回避策

CHECKIT:12.3

GNOME 3.6 では、入力ソースの選択に Shift や Ctrl+Shift をショートカットとして使用する際、下記の回避策を実施する必要があります。

  1. gnome-tweak-tool パッケージをインストールします。

  2. gnome-tweak-tool を起動します ('アクティビティ'>'高度な設定')

  3. 左側のメニューで 'タイピング' を選択し、右側のウインドウで設定を変更します。

この問題は、アップストリームのバグ報告 (https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=689839) でも取り上げられています。

5.4. xinetd: syslog への記録

xinetd の既定値が変更され、ログの記録先が /var/log/xinetd.log からsyslog になりました。これにより、 xinetd が出力するメッセージは、 facility=daemon, priority=info で syslog に記録されるようになります。

従来の記録方法に戻したい場合は、 /etc/xinetd.conf で設定を行なってください。なお、従来のxinetd.log に対する logrotate スクリプトは、 /usr/share/doc/packages/xinetd/logrotate にあります。

5.5. Apache Version 2.4

Apache 2.4 features various changes in the configuration files. For more information about upgrading from a previous version, see http://httpd.apache.org/docs/2.4/upgrading.html.

5.6. tomcat: syslog への記録

tomcat の起動スクリプトの仕様が修正され、ログが /var/log/tomcat/catalina.out には書き込まれなくなりました。出力される全てのメッセージは、 tomcat.service (tomcat-jsvc.service) を通じて priority=info で syslog に記録されます。

5.7. Darktable: キャッシュファイルの更新について

以前のリリースから openSUSE 13.1 にアップグレードした場合、古いキャッシュファイルが動作しません。この場合は、必要に応じて ~/.cache/darktable/mipmaps ファイルを削除してください。